私は7年間、病院や施設、訪問系サービスで理学療法士として勤務していました。
現在も日中は理学療法士として訪問看護ステーションで勤務しています。

様々な疾患や病期を経験させていただくなかで、「予防」が何よりも大事であることを強く感じました。
肩が痛いなか無理矢理頑張って五十肩になられる方。
腰痛を抱えたまま仕事を続けたことでヘルニアから脊髄損傷に近い状態になられた方。
体が固いのにケアをしないまま暮らし、転倒して骨折される方。
もちろん、不慮の事故や突発的なご病気を抱えられた方もいらっしゃいますが、その前の段階で手遅れになる前にケアできていれば、この人は今も幸せに暮らせていたのかもしれない。もっと自分の足で、自分の力で生活できていたのかもしれない。そう感じることが多々ありました。

今、日本では2040年問題*1に向け、”予防リハビリ”が重要であると言われています。
しかし、現状では予防リハビリに携わる事業者があまりにも少なすぎる。国家資格保持者がもっと予防リハビリに関わっていく必要がある。そう強く思うのです。

しかし、理学療法士には開業権がなく、自分でリハビリ専門施設を開設することはできず、保険診療内で関わることがほとんど。
それならば、この”体に関する知識”を活用し、せめてご縁ができた奄美大島の皆さまだけでも、私の手が届く範囲だけでも、”整体”という業務から予防に携わることができたら…。
奄美大島で暮らす皆さまの「ここがしんどい…」を解決する。
そんなお手伝いができればと思い、この「出張整体院lien（リヤン）」を開設しました。

*1…2040年頃に、日本の高齢者（65歳以上）人口の割合の最大化と生産年齢人口の急減が同時進行で起こり、国内経済や社会維持が危機的状況に陥るとされる問題